【三菱電機コアラーズ】悲願のWリーグ制覇へー練習の質を上げる高周波ケアとは?
三菱電機コアラーズは、愛知県名古屋市を本拠地とする女子バスケットボールチーム。2018年シーズン以来のファイナル進出を目指すチームに訪問し、練習風景を見せていただきました。練習から激しくぶつかり合うプレーが多く、熱気と迫力を感じました!
今回は三菱電機コアラーズの小菅由香選手、見崎南美選手、根本葉瑠乃選手、そして選手のケアを担当している池田絵里奈トレーナーに日々のコンディショニング方法を伺いました。
日常のケアをしっかり行い、100%の状態で練習も試合も臨めることが理想
–先ほど練習風景を拝見させていただきましたが、選手同士が激しく接触するシーンが何度もありました。普段から怪我を防ぐために意識していることはありますか?
(小菅選手) 右足首の捻挫が癖になっているので、脛(すね)やふくらはぎをほぐすことですね。もともと関節が硬く、臀部とハムストリングが張りやすいので、ほぐしやストレッチを重点的に行っています。
また、肩甲骨が開きやすいので、トレーナーと話しながら肩のインナーをトレーニングしています。これを行うことで肩甲骨が内側に締まりシュートがまっすぐ飛ぶようになったり、体幹に力が入りやすくなったりするんです。
(見崎選手) 練習前は必ず補強トレーニングをしています。またインソール(中敷き)に気を遣っています。右側のインソールだけ厚みをつけて、外側に足が行かないように高さを調整したインソールを作成し使用しています。
(根本選手) シンスプリント※や疲労感からくる背中の痛みなど、慢性的な痛みを抱えているので、必ず運動前後のケアは怠らないようにしています。あとは、トレーニング後の長風呂が日課ですね。疲労を翌日に持ち越さないよう気を付けています。
※シンスプリントとは、ダッシュやジャンプを繰り返すスポーツをしている人に多くみられ、運動時および運動後に脛骨中央から遠位1/3の内側後方を中心に縦長に広い範囲で痛みがおこる過労性障害で過労性脛骨骨膜炎とも呼ばれています
怪我の予防がチームのパフォーマンスを向上させる
–高周波機器を導入したきっかけは何でしたか?
(池田トレーナー) バスケはプレー時に接触が多い分、練習から選手の怪我が多くて。前シーズンは怪我で試合に出られなかった選手が多かったのがチームとしての課題であり悩みでした。そこで、患部が筋損傷していた場合に高周波があれば怪我の回復も早くできると聞いていたので、練習はもちろんシーズン中のパフォーマンスを上げることにつながるのでは?と思って高周波機器のWINBACK(ウィンバック)導入を決めました。
実際に導入してみて、選手が怪我をした時に以前よりも明らかに状態を早く回復させてくれるのには本当に驚きました。日頃から選手のケアに使用することで、怪我の重症化が防げたり、練習にも早く戻ってこれるようになってトレーナーとしては大助かりですね。
特に選手からは、WINBACKを使用した後は「関節可動がスムーズになる」という声が1番多いです。可動域が広くなることで、怪我の予防はもちろんですが、プレーのパフォーマンスも各段に上がりますよね。
(根本選手) 確かにWINBACKでの施術後にストレッチをした時、ストレッチ中の突っ張ったような感覚を感じることも少なくなりました。明らかに柔軟性が上がった気がしています。
WINBACKを使用してから痛みを気にせずプレーに集中できる環境に
–WINBACKを導入以降、怪我に対する意識やカラダへの変化はありましたか?
(小菅選手) 私はちょうどWINBACKがチームに来た時に両小指を手術したんですよ。
それからずっと使用しているので、正直使用しなかった場合と比べることはできないんですが、使用前後で指の動きが全然違うのでWINBACKを使えていなかったら・・・と思うとちょっと怖いですね。
私にとってはもうお守り代わりになってます(笑)
(根本選手) 以前、足首を捻挫した際にWINBACKを使用しましたが、過去の捻挫に比べて腫れがひくのが早くて驚きました。高周波って患部を温めたり、疲労をとってくれるくらいのイメージしかなかったので、怪我の治りも早まるのか、って。おかげさまでプレーにも比較的すぐに戻ることができました。
背中に痛みが出ることも多いんですが、その日に使って疲労を軽減させておくと翌日パフォーマンスが落ちることもないので、怪我や痛みがあまり怖くなくなったかも。
個人の症状に合わせ、それぞれがセルフケアに活用できることが強み
–普段はどのようにWINBACKを活用されていますか?
(池田トレーナー) トレーナーとしては、使い方がシンプルなのに効果が感じられることから、選手がセルフでケアできる部分は本当に助かっています。私は鍼灸の資格を持っていて、導入前は怪我に対して鍼治療を行っていたのですが、時間がかかるので全選手を見ることができないのをもどかしく思っていました。今はみんなWINBACKを愛用していて、毎日交代で使っていてフル稼働なので、複数台欲しいと思っています(笑)
(見崎選手) よく練習前後のセルフケアで自分の手に高周波を流しながらマッサージする手法を行っていますが、暖かくて気持ち良さを感じながら患部に高周波を流せるので気に入っています。多少堅い部分があっても全く痛みを感じずにほぐれてくれるんです。以前、かかとの痛みが酷い時に練習を休まなければいけないことがありました。WINBACKを使用するようになってからは、患部の痛みが少なくなり、練習を休むことがなくなりました。今ではプレーに集中できています。
(小菅選手) 私もWINBACKを使ったセルフケアで普段のコンディショニングをしっかりと行えている実感があります。特に例年はふくらはぎがつりやすく、テーピングを活用することが多かったのですが、今年はそれが明らかに少なくなりました。怪我の予防にも一役買ってくれていますね。
–最後に、今後国内の選手はもちろん海外の選手と戦う上で、どんな能力をつけていきたいですか?
(根本選手)スピードと海外選手に当たり負けしないフィジカルの強化を心がけていきたいと思います。
(小菅選手)ペイント内に入られると得点を取られてしまうので、ボディーコンタクトをしてペイント内に相手を入れないようにしていきたいです。リバウンドの際も当たり負けしない体づくりが肝ですね。
–ありがとうございました!来シーズンも活躍期待しております!
バスケットボールチーム
三菱電機コアラーズ
1956年 創部
1999年 Wリーグ発足
2005年 2部リーグへ降格
2008年 1部リーグへ復帰
2014年 世界選手権出場 宮元・王選手出場
2016年 リオオリンピック出場 王選手出場、8強入り
2017年 チームカラー・ユニフォーム変更
2018年 Wリーグ 準優勝
2019年 ジョーンズカップ 優勝
2021年 東京オリンピック出場(3人制) 西岡選手5位入賞