高周波とは?美容や健康への効果やメリットを解説!
最近よく耳にする”高周波”。なんとなく「美容に良い」「カラダの調子が良くなる」くらいのイメージはあるけど、私たちの身体にどのような影響があるのかご存じですか?
今回は高周波に関する基礎知識と、私たちの身体への効果について解説しています。
エステサロンや鍼灸接骨院でも多く取り入れられている高周波機器について理解することで、自分に合った美容施術や健康管理方法を選べるようになるはず!
■目次
- 周波数とは?
- 高周波/低周波が身体に与える影響
- 低周波機器の特徴
- 高周波機器の特徴
- 高周波を活用することで得られる効果
- まとめ
まず、高周波を理解する上で欠かせないのが周波数。初めに周波数について解説していきます。
■ 周波数とは?
周波数と聞いて、「携帯の電波や家電などで耳にすることはあるけど、詳しくは説明できない」なんて方、多いのではないでしょうか?
まず電気には電流が一方向にしか流れず、電圧がつねに一定の「直流」と、電流の流れる方向が一定の周期で変化する「交流」とがあります。(私たちの身近なものでは、リモコンや時計など乾電池やバッテリーで動くものが「直流」、テレビやパソコンなどコンセントにつないで動くものが「交流」と考えればわかりやすいでしょう。)
次に、周波とは「交流」の電気で見られ、電流のプラスとマイナスが入れ替わり、電気が大きくなったり小さくなったりする様子が波に例えられていることからそう呼ばれています。周波数とは1秒間に何回変わるか、その回数のことを指します。(単位はヘルツ(Hz))
この周波数が高いものが「高周波」、低いものを「低周波」と呼んでいます。一般的には周波数が1〜1,200Hzと低いものを低周波、周波数が10,000Hz以上の高いものを高周波といいます。
私たちの生活の中では様々な種類の高周波が存在していて、周波数を変えることで様々な用途に使用されています。
■ 高周波/低周波が身体に与える影響
それでは、周波数の違いが私たちの身体にどのような影響を与えるのでしょうか?
人間の細胞は「生体電流」と呼ばれる微弱な電気を帯びています。
五感から脳に届く痛みや熱さといった情報伝達や、脳が筋肉や心臓に出す命令も、この生体電流によって行われています。
この生体電流は自律神経を整えたり、内臓の働きを調整する役割もあるため、生体電流に何らかの乱れが生じてしまうと、身体に様々な不調をもたらすことがあります。一方で、人体そのものが生体電流を利用しているため、外部から加えられた電気情報や刺激に対して反応する性質があります。
この性質を活用し、身体の不調を良くしていくために開発されたのがEMSなどの低周波機器や高周波を活用した機器たちです。
そこで低周波機器と高周波機器が持つ、それぞれの特徴と効果について下記では解説していきます。これらを理解することで、ご自身の痛みや美容の目的に応じて機器を使い分けることができるようになるでしょう。
低周波機器の特徴
低周波は波が大きく太い波になるので、皮膚や細胞を透過できず、電気が抵抗を受けてしまいます。そのため、高周波治療器と比べるとピリピリとした刺激を感じることがあります。また、皮膚抵抗が強いため、皮膚のごく浅い部分のみが反応し、筋肉運動を起こします。それにより痛みの伝達を抑制する物質を分泌させる作用や、血行の促進が期待できるので、慢性的な痛みやしびれの症状に効果的です。
高周波機器の特徴
高周波は周波数が高いため、皮膚や細胞を透過することができます。そのため、低周波よりもピリピリ感が少ないのが特徴です。皮膚抵抗が少ないため、低周波では届きにくい筋肉の奥深い部分まで作用することができます。
身体の深い部分まで届くことで、体内にある細胞のイオンチャネルなどが動くことで摩擦熱が発生し、硬く冷えた皮下脂肪や体の深部を温めることが可能になります。これにより脂肪細胞が分解・燃焼されやすい状態に変化したり、温熱の血流促進により代謝の向上・老廃物の排出促進などの効果が期待できます。
■ 高周波を活用することで得られる効果
先ほどお伝えした通り、高周波は電気の波が非常に細かくなり、皮膚抵抗もほとんどないため痛みやピリピリ感がほとんどありません。通電の深さも低周波とは比較にならないほど奥まで入っていきます。
とはいえ一言で高周波と言っても、実は使用する機器や周波数によって届く範囲が大きく異なります。今回は、高周波機器のトップブランド「WINBACK(ウィンバック)」の仕様に沿って届く範囲が異なることで私たちの身体に生じる具体的な違いを見ていきましょう。
表皮、真皮層など皮膚の浅い部分
身体の浅い層へのアプローチを行うことの効果として、シワや妊娠線(ストレッチマーク)、キズ跡など、目に見えている部分に対し高周波を送り、細胞の活性化を行います。
因みにこちらの写真はストレッチマークの症状が出ていた方で、WINBACKを使用した際の実際の写真です。
左右で検証を行った結果、見た目に変化が見られました。もちろんストレッチマークが発生してからの経過時間などにより個人差はありますが、高周波によって肌の細胞を活性化し痕が目立ちにくくなることもあります。
【アプローチしやすい部位】
・シワ
・妊娠線(ストレッチマーク/肉割れ)
・キズ跡 など
<おすすめ記事>
⇒ストレッチマークの原因と薄くする方法
筋膜~脂肪、筋肉(アウターマッスル)など
比較的浅い筋肉までの範囲は軟部組織と呼ばれる筋膜、靭帯、腱、関節などの部位が含まれます。その軟部組織の中には侵害受容器(しんがいじゅようき)と呼ばれる痛みを感じる元となる部位が存在していて、高周波によって該当箇所にアプローチすることで痛みを感じにくくする効果があります。
その他、筋膜をほぐし身体の柔軟性や血流をよくすることで、ケガの予防などにも役立てることができます。
【アプローチしやすい部位】
・筋膜
・内臓脂肪
・インナーマッスル(筋肉の比較的深い層) など
筋膜よりも深い層や内臓など
身体の深部にある内臓は、私たちの生活に非常に大きな影響を与えています。例えば、心臓や脳、内臓など普段は動かしていることをまったく意識していなくてもエネルギーを消費しています。つまり「生きているだけで消費するエネルギー」のことを”基礎代謝”といいます。1日あたりの基礎代謝量は10代をピークに減少を続けます。若いときは2,3日食事を我慢すればすぐ戻ったのに、年々太りやすくなった・・・と感じるのはこの基礎代謝量が落ちていることが原因です。
実はこの”基礎代謝”、内臓が最も多い全体の約30%もの割合を占めているのをご存じでしょうか?
つまり内臓を活性化させることで、効率的に”基礎代謝”を上げることができ、痩せやすいカラダを作ることができるようになるのです。
そこで、深い層までアプローチができる高周波機器を活用することで、届きにくかった内臓へのアプローチを行うことができるようになります。
詳しくはこちらの記事にまとめていますので、興味のある方は参考にしてください。
【アプローチしやすい部位】
・内臓
・皮下脂肪
・真皮層
・アウターマッスル(筋肉の比較的浅い層) など
このように、一言で高周波と言っても、実は届く範囲や得意とする層が異なるので、施術を受ける前には使用する機器の周波数と、どこまでの層へ届くのか?を事前に調べておく必要があるでしょう。
WINBACKでは、複数のプローブと呼ばれる機器を使用することで、施術目的や体型に合わせた高周波アプローチが可能となっています。また、ハンドブレスを使用することで、いつもの施術にプラスして高周波を発生させることができるので、機器に直接触れるのが怖い方やアレルギーの方でも安心して施術を受けることができますよ♪
■ まとめ
以上、高周波に関する基礎知識と、高周波が私たちに与える影響についてお伝えさせていただきました。特にこれから高周波機器を使用して美容やケガの回復に役立てたいと考えている方は、使用する機器が目的を果たせる機能が備わっているかを事前に確認した上で施術を受けるようにしましょう。
- 高周波とは電磁波の一種で、周波数が高く身体の深部にまで届く
- 美容や健康の目的に応じて、高周波、低周波を分けて使用する必要がある
- 周波数や使用する機器による体に届く範囲が異なるため、しっかりと事前に調べた上で施術をすることが重要
また、下記から高周波機器を使用しているエステや鍼灸接骨院を調べることができるので、症状に合わせて利用されてみてはいかがでしょうか?
[監修者プロフィール]
笹原 龍樹(ささはら・たつき) WINBACK公認トレーナー
システム制御工学・機械工学を学んだ後、ビューティーキャラバンの営業兼、技術責任者として従事。
年間全国300以上のエステサロンや鍼灸・整骨院、クリニック、プロスポーツチームを駆け回り機器の正しい理論と考え方を伝えて回る美容の伝道師。
世にあふれる美容情報を調べていく中で「正しい情報が出てこない」「根拠のない情報が多い」ということに気づき、本当に効果を出すためのノウハウを様々な文献と実地検証を元に日々追及している。
JSA認定ソムリエ取得、実家はお寺という異色の経歴の持ち主。